大学職員がホワイトなのは嘘だったネットに騙されない転職活動のコツ

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大学職員に転職したいと思ったとき、明らかにホワイトそうなのにネットで調べるとそうでも無さそうな経験でビビったことはありませんか?

私自身、毎月の残業時間が100時間オーバーの社畜系の民間企業から大学職員へと転職したくて活動を進めていっていたとき、実は大学職員ってホワイトじゃないんじゃね?と思ってビビった経験があります。

大学職員はホワイトじゃないとネットで言っている人もいるので、実際はぶっちゃけどうなの?という点について、現役の大学職員が考えてみました。

ただ、絶対に大学職員に転職したら後悔する人という基準だけは変わりません、今の仕事が一流企業で有給休暇も使えて、海外駐在も有り、ほとんどテレワークという場合は、大学職員に転職したら本当に後悔するので、辞めないほうがいいです。

そうじゃない人は、ワンチャン大学職員というぐらいの気持ちで転職活動をすると、美味しいコスパの大学職員に転職成功できる確率がありますから、オススメです。

大学職員が最悪だと民間企業から転職して感じた理由

大学職員になったらまじでホワイトだし楽勝そうと思って大学職員に転職してみたら、最悪だったということを聞くのも事実です。

大学職員に場合、民間企業のホワイトさを想像して転職すると最悪なので注意が必要です。

大学職員の常識は世間の非常識ぐらいに思って転職するほうが良く、コロナでもテレワークの導入も遅く、異常なまでの合議主義で物事の決まりが遅いですから、ホワイトな環境でバリバリ働きたいという考えは捨てて、ワークライフバランス全振りで転職活動するほうが成功に近くなります

特に大学職員が最悪だと思うのは、年功序列でノルマや目標も無い世界ですから、社会不適合者が淘汰されずにずっと居座っている環境だと言うことです。

Excelすらまともに使えず、合計数値を電卓で計算して年収1,000万円みたいな人が普通にいますので、合理的な環境に身をおいていた人は非常にギャップがあります。

また、超縦割り主義で「それは私の担当じゃありません」と普通に言う人も多いので、転職最初はちょっと大変かもしれません。

それでも、ノルマや目標が無い世界でただの事務をして大手企業並みの待遇が大学職員にはある(全私立大学職員の平均年収で734万円)為、その辺りは割り切って働ける人が向いていません。

その程度のことなら自分の性格だと余裕だし、そもそも精神的プレッシャー皆無の事務なら全然いいと思えるひとは、大学職員が最悪というよりはホワイトだと思えるので、転職する適性があると思います。

大学職員はまじでオワコンだからやめとけはネット民の嫉妬?

大学職員はまじでオワコンという表現もネットだと良く見かけます。

少子高齢社会だから大学職員とか将来性無いよという声も聞きますので、そのあたりはどうか、社畜系民間企業から大学職員へと転職した筆者自身が、働いて感じたことを書いてみることにしました。まず、大学職員がオワコンというのは、まあ同意します。

合理的な民間企業から大学職員に転職したら、公務員以上に公務員的かつ、既得権益をひたすらに守り続ける人間が多いので、最初はギャップがありました。

仕事でも、明らかに担当業務が楽そうなのに大変だからといって他の人を助けようとしない人や、それは私の仕事じゃないのでと新人に振るひとなど、変な人間はたくさんいます。

なので、人間関係や尊敬できる人を見つけたいから大学職員みたいな寝ぼけた考えの人は、その考え方自身がオワコンと思って差し支えありません。

大学職員に転職するのはワークライフバランスの為で、ノルマや目標の無い世界で大手企業並みの年収が貰えるなら、全然仕事おもしろくなくてOKよぐらいのメンタルの人が最後は勝ちます

少子高齢社会だからオワコンという人はいますが、そんなこと30年前から言われて来たことですし、そもそも少子高齢社会で定員が埋まらずに潰れるようなFラン私立にわざわざ転職する必要がそもそも無いということです。

2020年の人口動態統計によると、出生数は84万人で少子高齢社会と言われますが、2020年の0才児が18年後に84万人存在してそのうちの50%が大学に進学する=42万人もの市場がある時点で、超安定市場だと思います。

もちろん、ホワイト大手企業勤務で18年後には高い年収と海外駐在が確定というような人は大学職員に転職する必要はありません。

むしろ、18年後に弊社がどうなってるか分からないし、それなら18年後の市場規模が今日確定している大学業界の方がいいと思えるのであれば、転職したほうが間違いなく幸せになれます。

大学職員はやばいぐらい仕事が楽なのは本当?

大学職員がやばいらしいというのはネットでも聞きますが、何がどうやばいのでしょうか?

実際に大学職員として働いてみて、やばい人間はたくさん見てきました。

大学職員は公務員以上に公務員的なのに、公務員がスケープゴートになってるおかげでひたすらに高い年収などは叩かれない(そもそも非常に多くの補助金で助けられていまっすが、その補助金は直接的な税金ではないので叩かれない)というポジションである為、既得権益を守りたい人達でやばいぐらいの結束力があります。

実際に大学職員として働いてみて、完全に部署で縦割り、隣の机の人が何してるか担当じゃないと全然分からないという環境なので、チームで助け合ってみんなで一緒に目標を達成したいみたいな熱い思いを持っていなければ、自分の仕事が終わったらさっさと帰れるので、非常に楽です。

また、仕事もノルマや目標の無い事務職ですから、仕事量が純粋に多くてもただの事務なので、ノルマや目標の精神的プレッシャーとは全く違う種類の感情で仕事をこなすことができます。

たしかに、めんどくさい仕事やダルい仕事はたくさんありますし、特に大学職員の仕事を面白いとも思いませんが、大手企業並みの年収をもらえて夏休みが3週間弱あるならまあ我慢できるかなぐらいの感情なので、やっていけています。

それだけ、大学職員という仕事はデスクワークなので、ノルマや目標の精神的プレッシャーと比較するとやばいぐらいに楽というのは間違いなく毎日そう感じている次第です。

大学職員の年収ランキングの失敗しない調べ方

そんな大学職員に転職したいと思ったとき、やはり気になるのは大学職員の年収です。

大学職員の平均年収は734万円・平均年齢42歳というのが私学事業団調べですが、これはあくまでも早慶~地方Fランク大学すべての私立大学職員の平均になりますので、大学規模によって大きくことなるというのが答えです。

地方都市の大学は地元の国公立大学が頂点であり、その下請け的なポジションで私立大学がありますが、やはり限界都市にあるような私立大学は現時点で既に定員を割っていたりするなど、非常に厳しい経営の実態があります。

なので、そのような私立大学に転職するのは止めておいたほうが良く、基本的には学生数1,000人以上ぐらいから転職先を探すのをオススメします。

大学職員の年収ランキングは、こちらに年収上位大学のまとめがありますが、やはり上位=学生数が多い大学であることが多く、学生数数が多い=入ってくる金も多い=経営が安定しやすいとなりますので、基本的には学生数が多い私立大学から順に参考としていくのがオススメです。

>>大学職員の年収ランキング|現役が解説する内部情報【2022年版】

大学職員の年収ランキングには当然ボーナスも計算されているようで、大学職員という業種自体がそもそも高給なのですが、ボーナス6.9ヶ月や6ヶ月以上という大学も多く、ノルマや目標の無い世界でそれだけの年収が貰えるなら全然有りと思える人は、転職に向けて動き出すのがオススメです。

大学職員に転職失敗する人の特徴の第1位は…?

大学職員に転職失敗する人の特徴を見ていると、民間企業でそこそこやってきたから、自分なら大学職員ぐらい務まるだとうという思考の人は転職で失敗しやすいです。

厳密に言うと、それぐらいの思考のほうが日常的な仕事はやっていけますが、大学職員の選考だと民間企業>大学職員という思考が見え隠れする人は通過しにくいので注意が必要です。

大学職員として働いてみて思うのは、大学職員の選考に通過するのは民間企業で優秀だったかどうかは全く関係無く、むしろキチンと大学職員という仕事を分析できている人が合格するということです。

大学職員の選考において、民間企業での実績は全く参考にされません。というのも、その実績が本当に正しいのかどうか大学職員にはその人のスキルを判定する能力が無いので、大学職員にこの人は向いてそうだという内容で判断されていきます。

そして、その大学職員に向いてそうだというのは、大学職員という特殊な仕事を自分なりにどう解釈しているかというのがポイントにされ、大学の中では意思決定は教員>事務職員となりますから、それを理解した上で、でしゃばりすぎずに大学業務を進行できるのか、大学職員になって具体的になにがしたいのかあたりが判定ポイントになることが多いです。

なので、民間企業から大学職員なら働くのは余裕というのは全然理解できますが、大学職員になるためのポイントは、大学職員という仕事を謙虚に理解し、大学で教員と事務職員でどうやって教職協働できるのかという実績よりも「マインドセット」的な部分が非常に大切にされているのです。

大学職員を辞めてよかったと言える人が幸せな理由

楽で高給だしホワイトだから大学職員になりたいという人が多いなかで、大学職員を辞めてよかったと言っている人も、一定数います。

大学職員という世界に長くいると、完全に思考が大学職員寄りになっており、世間一般の常識では物事を考えれなくなっていることが多いです。

そんななかで、大学職員を辞めて辞めてよかったと言っている人は、大学職員の閉鎖的な環境が嫌で、せっかく高い倍率をくぐり抜けて大学職員になったのに、自分の市場価値が落ち続けていくことが許せないポジティブな人が多いです。

大学職員に転職して、そこから民間企業に転職というのは、仕事内容的にもモチベーション的にも非常に難しいのは間違いありません。

大学職員に転職して、ノルマや目標の無い世界で大手企業並みの年収があってしかも夏休みも2倍ぐらいあるのに、わざわざ出世競争や自分自身の能力を明確に評価されてしまう民間企業に再度転職するというのは非常にパワーを必要とします。

それを克服して、自ら大学職員を辞めてよかったと言えるひとは、非常にポジティブかつ大学職員ではない世界で明確にやってみたいことがある人であることが多いので、幸せになれます。

ただ、たまに勘違いした新卒が自分の仕事に価値がないことに悩み、友達はあんなに成長しているのに自分には成長が無いという理由で大学職員を辞めてベンチャー企業に転職したりすると、前の大学職員のほうが良かったと言って病んでる場面も見ますから、大学職員というぬるま湯でゆっくりしたいと心のどこかで思っている人は、転職しないことをオススメします。

私立大学職員は激務高給だから離職率が高い?現役大学職員のホンネ

私立大学職員は業界としての平均年収が早慶~地方Fランク大学まで計算して平均732万円と、実はもう弁護士よりも高くなっています。厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査によると、 弁護士の平均年収は728万5,600円でありますから、なんと弁護士よりも事務員のほうが年収が高いというすごい現象になっているのです。

これは日本社会が自分の能力で年収が決まるものではなく、どこで働くかで年収が決定されるということを表していますから、法科大学院乱立で合格者がかつてよりは増加した現代においては、弁護士になって自分の成功イメージが持てないのであれば、違う道もあるということを示しています。

そんななかで、公務員以上に公務員的な大学職員が弁護士よりも平均年収が高いという逆転現象になっていますが、大学職員>弁護士の忙しさなのでしょうか・・・?まあ、そんな訳ないですよね。

激務高給という言葉もありますが、大学職員の年収は高いレベル(大手の私立大学)で30代700万円~900万円程度なので、特段高給というほどでもありません。

そして、公開されているデータで大学職員の離職率は非常に低いです。

Q.新入職員の離職率について教えてください

A.過去5年間(2010年~2014年)は0%です。また過去10年間(2005年~2014年)においても1%未満(離職者1名)です

明治大学HPより

まあ、よくよく考えてみると、年収は大手企業並にもらえて、ノルマや目標の無い年功序列の世界で、育休や産休、時間短縮勤務を取るのが当たり前という人に優しい環境においては、大学職員という立場を手放す必要が無い為、この離職率は理解できます。

激務系の民間企業から転職してみましたが、仕事量が多い時期もあるといっても、ノルマへの精神的プレッシャーが無い世界で、事務作業して年功序列の年収1,000万円貰えるのであれば、大学職員も全然有りだと思いますから、転職先としてのコスパは最高だと思います。

この記事を書いた人
まったり大学職員

民間企業が嫌すぎて、ひたすらまったりしたいから大学職員に転職しました。最短で大学職員に転職できるノウハウを備忘録的にまとめてます。『王道』とか偉そうに書いてしまってますが、いい情報をお伝えできるよう一緒に頑張りましょうm(_ _)m

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