大学職員になりたい人は最近多いですが、辞めたい現役大学職員も多いです。
大学職員はやめとけと言われるのはなぜでしょうか?
民間企業から大学職員に転職してみた筆者自身が、大学職員はやめとけと言われる理由について考えてみました。
実際、大学職員に転職してみると、仕事が楽過ぎてびっくりしたのですが、何年も大学職員として過ごしてみると、大学職員はやめとけと言われる理由も分かってきます。
この記事では、大学職員はやめとけと言われる理由について考えますが、まず導入部として大学職員に転職したメリット・デメリット・やめとけと言われている理由について、簡単にまとめました。
大学職員に転職したメリット
- ノルマや目標が無いので精神的に楽
- 年功序列で出世競争無し
- 大手私立大学なら誰でも年収1,000万円に到達できる
- 夏休み、冬休みが民間企業の2倍以上ある(各2週間~)
- 事務職なので有給休暇が使いやすい
- 育休産休をフルに使って、数年間姿を見ない女性社員がザラにいる
- コロナでも業績に影響せず、ボーナス満額
大学職員はやめとけという理由
- ノルマや目標が無いので、人間の評価基準が無い
- 年功序列なのでヤバい人間でも年功1,000万円もらってる
- 仕事が楽過ぎてボケる
その他にも、大学職員はやめとけという理由が、常に立場が上(物を購買するときは発注側)になり、営業経験や折衝スキルを民間企業のように活かしたり、工夫することが無くなる。
大学職員はやめとけという理由=仕事が楽すぎるから、人として腐っていくというのが主な理由ですが、この記事ではそう思える理由を説明していきます。
大学職員を辞めてよかったと話す元大学職員たち
大学職員になりたい民間企業からの転職希望者はたくさんいますが、大学職員を辞めたい現役大学職員もたくさんいます。
大学職員を辞めてよかったと思う人、私自身の周りでも多いんですよね。
大学職員はやめとけと言われる理由は、現役大学職員からすると『働く上での悩み』に近いものがあります。
ただ、それを民間企業勤務者が見ると、『え、そんな理由なら全然転職するよ』というメリットだったりします。
隣の芝生は青いというのが、転職活動で大切にしないといけないポイントですが、それは大学職員の転職でも一緒です。
大学職員を辞めてよかったと思う元大学職員たちは、どんなことを考えているのでしょうか。
大学職員を辞めてよかった理由
- 会議の日程調整やどうでもいい会議文書の作成メインで、バイトでもできるような仕事を正社員の専任職員がやっていた
- 同級生と話すと仕事のレベルが低すぎて、人間として駄目になると思った
- 同族経営の小規模大学だったので、理事長がワンマンだった
- 小規模大学だったので、年収が安かった(安定大学と小規模で年収にかなり差があります)
- 医科大学だったので、一度病院勤務にされたら一生病院勤務だから
大学職員の口コミをOpenWorkで調べてみると、大学職員を辞めてよかったと言っている人の書き込みも多くあります。
そのなかで、大学職員の仕事がやりがいなさすぎるから面白くなくて辞めたという若手は一定数います。
民間企業から転職したい人からすると、仕事が面白くなくても年功序列で年収が大手民間企業レベルなのであれば十分ですが、大学職員という世界しか知らない人は特に、やりがいがないから辞めるという人も一定数存在するのです。
では、なぜ大学職員仕事はやめとけ、オワコンなのでしょうか?
これは、次の章で解説します。
大学職員はオワコン|仕事が暇すぎて脳みそが腐るからやめとけ
大学職員はやめとけ、大学職員はオワコンという書き込みはネットでも多いです。
実際、民間企業から大学職員に転職してみた私自身が考えるには、大学職員はたしかにオワコンです。
特に、まじめに仕事をしたい、自己成長したいと思っている人にとってはマジでオワコンなので、転職しないほうがいいです。
大学職員がオワコンな理由
- 年功序列で大手私立大学なら誰でも年収1,000万円なので、能力的にヤバい人でも一流企業並みの年収
- ただの事務職で評価基準が無い為、頑張っても報われることはない
- むしろ、それは自分の仕事じゃないと断る人多数で、それでも年収は変わらない
- 教員>事務という構図が残っており、特に事務に決定権は無い
- 決められたことをやるだけの仕事なので、スキルが付かない為、転職することができない
大学職員の雰囲気は公務員に似ています。
決められたことを決められた手順でやり、思考はすべて内向きの論理というところです。
正直仕事になんの面白みも無いですし、人より働こうとも思いません。
転職してきた当初はそうでもなかったかもしれませんが、大学職員というぬるま湯に浸かると、何もする気が起きなくなるというのが正しいところです。
仕事の面白さは特にありませんが、それでも大手私立大学なら潰れることは子供が今の出生率の半分となっても無さそうですし、必要最低限やっておけば、年収も大手民間企業ぐらいもらえて、休みは民間企業の2倍ぐらいある体感なので、まあいいかなという感じです。
そのように、大学職員という生産性の無い仕事をしても、プライベートは充実できるような人が転職しないと、仕事でもやりがいも無いですし、オワコン、大学職員を辞めたいとなる可能性があるから注意が必要です。
大学職員が最悪なのはノルマや目標が無い事務職だから
大学職員が最悪だったというのは、学生時代の学部事務所に行った経験や、大学職員を辞めてよかったと言えるひとたちからすると、当たり前の感覚では無いでしょうか。
実際に、民間企業から大学職員へと転職してみた私ですら、大学職員への転職理由は、楽で年収が高くて休みが多そうというものでしたが、いざ入ってみると、ここまで腐ってるんだということに衝撃を受けました。
ノルマや目標が無い世界で働きたいと思って大学職員になりましたが、外部の業者や保護者への敬語の使い方も分からない年収1,000万円オーバーのジジイや、Excelに数値を打ち込んで電卓で計算してる年収1,000万円オーバーのババアなど、介護施設レベルの人間が多く存在していました。
そして、そのようなゴミ人間でも、口だけは達者なので、高所大局から大学職員論を語ったり、大学職員の給料は安いと組合活動を頑張ってたりするので、基本的に腐っています。
若手は、大学職員が人気の仕事として選抜されてきた人間なので、比較的まともなひとが多いですが、50代後半はほぼゴミしかいないのが大学職員という世界です。
なので、そんな世界に毎日いると自分自身も脳みそ腐ってきますし、大した仕事でなくても、すでにもう仕事をする気がないので、しんどいと思いますから、立派に大学職員に染まっているなという感じです。
そのため、大学職員を目指す人は、年功序列で年収1,000万円は余裕だけど、人間としては終わってくるからプライベートを充実させることに全振りして、脳みそを活性化させたほうが良いのが現実です。
大学職員の離職率は高い?やめとけと言われる本当の理由
そんな、大学職員の常識は世間の非常識な大学職員ですが、働く側からすると非常に恵まれています。
コロナ禍でも学費収入は確実に入ってくる究極のサブスクですし、ボーナスも満額どころか、当然年功序列の昇給もしています。
それだけ恵まれた大学職員という世界を、辞める人もいるので、離職率についてまとめてみました。
基本的に離職率の考え方は民間企業と一緒で、大手であれば恵まれているから辞めないし、小規模大学だと人手不足で忙しかったりするから辞める人が多いという構図です。
公表データを見てみると、
Q.新入職員の離職率について教えてください
https://www.meiji.ac.jp/
A.過去5年間(2010年~2014年)は0%です。また過去10年間(2005年~2014年)においても1%未満(離職者1名)です
となっていますから、大手ではまず人は辞めません。
そりゃそうですよね。
明治大学クラスとなれば、30歳で年収700~800万円、40代で年収1,000万円に到達しますし、それが年功序列で誰でも貰えます。
民間企業のように出世競争やボーナスが人によって違うなんてこともありませんから、超安定した組織です。
それに、受験生なんてほっといても集まりますので、毎年学費が満額収入として入ってくる盤石財政です。
となると、わざわざ辞める人はいませんから、当然離職率が低くなるという構図なのです。
これが、ワンマン理事長の小規模大学となると、30歳になるまでに半分ぐらい辞めてたりするので、大学職員を目指すのであれば大手を目指したほうが幸せになれます。