大学職員に転職したいと思ったとき、今の民間の残業時間時間が長いから嫌という人は多いです。
たしかに、大学職員に転職すると残業時間は明らかに減ります。
むしろ、民間企業から大学職員に転職して残業時間が増えたような人は失敗してます。
私自身、前職は毎月100時間近く残業し、70%ぐらいはサービス残業と言う最悪な環境でした。
それが大学職員に転職すると、年間総残業時間が60~80時間ぐらいになったので、毎月10時間も残業してません。ここ半年以上は残業時間が0で、毎日定時で帰っています。
ただ、大学職員の残業時間を転職で気にするのであれば、そもそも大学職員の残業の質自体が民間企業の残業よりも遥かに楽ということを知っておいたほうが良いかもしれません。
民間企業から大学職員に転職して、ノルマや目標が無くなり、ひたすら内勤の事務作業メインの仕事になりました。仕事も、明らかに暇すぎる季節とちょっと忙しい季節が混在して、ボケ防止にはいい感じです。
そもそも民間企業勤務のときって、暇な時間帯や閑散期って概念ありましたか?
それがある民間企業は結構ホワイトで、ほとんどの民間企業は常に忙しいと思います。
大学職員に転職して感じた、残業時間のリアルをまとめてみました。
大学職員がすごいコスパ最強なのは残業時間が少ないから?
大学職員がすごいコスパ最強だと思うのは、残業時間が少ないからと思うかもしれませんが、実は違います。
大学職員に転職してきたときは、学内システムの使い方もわかりませんし、意外とデータ作成系が多くて、ほぼExcelを使ったことない私自身、非常に苦労してちょっと残業時間多めでした。
ただ、不思議を残業時間が多い(と言っても民間企業のように毎月100時間とかは決まりで残ることが不可)時期でも身体は超楽だったんですよね。
むしろ、大学職員の内勤事務って、ひたすらPCでデータを作っているので、パズルみたいで楽しいとすら思っていました。
その楽さの源泉を考えてみると、民間企業より残業時間が減ったということではなく、大学職員というノルマや目標が設定されていない仕事であるから、数字どうしようとかそういう精神的プレッシャーが皆無になった楽さだと気づいたのです。
数字が悪いから早く帰りにくい・・・とか、チームで残業してるから早く帰りにくいというのは民間企業的な考え方で、大学職員になると決められた期限までに自分の仕事が終わるかどうかのみを考えたら良く、数字やノルマが無いので、精神的なプレッシャーは皆無です。
プレッシャー皆無のなかで残業したいときに自分のペースで残業しているだけだから、楽だしコスパいいなって感じたのだと思います。
今日はちょっとやることあるし19時に帰るけど、明日は友達と飲みに行くから定時で帰るというような自分の時間を軸に仕事のペースを考えることができますし、急な客先からの要求もありませんので、自分の予定を客先に合わせて変える必要もありません。
自分で自分の時間をコントロールできるのが、こんなに快適なんだと大学職員の転職で思い、更には精神的プレッシャーも皆無なので、コスパ最強だし大学職員すごいいいなと今も毎日思えていることは超幸せです。
大学職員の残業時間が多い部署・少ない部署の違いとは?
大学職員の残業時間でも、多い部署や少ない部署は明確に存在しています。
ただ、結局は民間企業と違ってノルマや目標がないので精神的には楽ですから、民間企業のイメージで残業時間多い=しんどいとは大学職員については思わなくてOKです。
しかも、年功序列ですし、上司にどう思われても転籍させられたり、異動でいきなり北の大地の端っこの営業所に行かされるというようなことも物理的に不可能なので、民間企業のように自分より上の役職者に気を使うというようなことが必要無いのも大学職員のメリットです。
- 大学職員で残業時間が多い部署
理事長や学長に近い法人系部門、広報系部門、学外のステークホルダーのなかでも情弱じじい達と連絡をとるような寄付系部門(基本電話とFAXと飲み会)、入試前の入試運営部門、1~3月の教学系部門(教学系部門は自分で仕事が完結するので、個人スキルに依存して残業時間が大きく違います。例:Excelできる人は帰るの早いなど)
- 大学職員で残業時間が少ない部署
情報システム系部門、図書館部門、6月以降の教学系部門(入学してGW過ぎたあたりから安定飛行になってくる)、奨学金部門などの定型スケジュールで動く部門
大学職員になって思うのは、ノルマや目標が無い仕事なので、ゴールが無いことが多いです。そのなかで、残業時間が多い人の特徴というのは、純粋に仕事量が多い人はほとんど見たことが無く、そんなところに拘ってどうするの?という点をひたすら気にしてやってる人も多かったです。
大学職員が忙しい?と民間企業から来ると心配するかもしれませんが、そもそも評価等がない年功序列ですから、自分の仕事が終わったらさっさと帰り、周りに合わせて残業するのは人生の時間の無駄だと言うことを意識してもらえると、大学職員として楽しく生きていけると思いますし、自分の時間が欲しいから大学職員になったと思うので、それが正しい道です。
バリバリ働きたいのであれば、民間企業にそのままいますし・・・ぐらいの感覚が正解です。
大学職員の残業時間が仮に多くても民間とは全然違って楽な理由
大学職員の残業時間が多いとしても、民間企業とは遥かに楽なのには理由があります。
一番は数字のプレッシャーが皆無というか、無いということです。
大学職員の仕事にノルマや目標はありませんし、数字で評価すること自体が難しいです。また一緒に働く大学教員も年功序列ですから数字で評価されることをかなり嫌います。
基礎研究をしていれば時間がかかりますし、文系学部の研究は直接経済的な効果を生み出すこともないので、それも当然でしょう。
そうすると、仕事を評価されるという事自体が教職員ともにありませんから、精神的プレッシャーを数字に関して感じることが一切無いというのは大学職員のメリットです。
また、残業するしないも個人の自由ですし、自分の担当業務さえ終わっていればさっさと帰って問題ないですから、プライベートを充実させたいのであれば大学職員になるメリットは非常に大きいです。
(自分の担当業務が終わらないのにすぐ帰ってる人も多いですけどね。評価が無いので、そういう人も全然いるから、むしろ気楽です。)
ノルマや目標が達成してないのに早く帰る、、、というのは日本人的感覚だと後ろめたいのは非常に同意できますが、大学職員になってそんなノルマ自体が無いので、毎日追い立てられることが無いという感じです。
残業時間が多いとしても、PCと向かって作業している自分の時間での事務作業なので、自分のペースで残ったり帰ったりできますから、残業時間が仮に多くても民間企業より全然楽なので、民間企業の質で残業時間を考えなくてOKです、安心して下さいということをお伝えしたいです。
国立大学職員が辛いのは残業時間が長くて年収が低いから
大学職員に転職するのであれば、私立大学と国立大学(国公立大学)どちらがいいの?というのは転職希望者の属性に合わせて、もう既に答えが出ています。
- 地方出身なので、地元で働けたらOK。地元私立は定員ギリギリのFランしかない。
この場合は、国立大学や公立大学のほうが長く働けますし、年収は基本的に私立大学のほうが高いにしても、安定性の観点から国公立大学を選択したほうが安心です。
- 都会で働きたい
この場合は、私立大学職員>国公立大学職員の年収構造(実際には私立大学職員>>>国公立大学職員ぐらいの格差)になっていますので、私立大学職員から選んだほうがいいです。学生数が多い=結局入ってくる金も大きい為、大手私立大学から順に選択肢に入れておけば問題ありません。
国公立大学職員と私立大学職員には年収において大きな格差があります。
- 東京大学職員 677万円(44歳)
- 明治大学職員 1,192万円(45歳)
というような大手私立大学との格差になり、最も国から多くの金が投入されている東京大学職員でこのレベルなので、他の国公立大学はお察しください。
都内勤務であれば、国公立大学職員だと共働きでやっと23区外で暮らしていけるというレベルになります。まあ、都心で住んでると、明治ぐらいの年収でもシングルインカムだとかなり困窮しますが。。。
また、国公立大学は常に金が無いという問題に悩まされており、施設も当然古いです。
残業時間も人員不足な大学が多いので長めであり、特に付属病院勤務などになると病院のスケジュールで働かされ、朝早くて夜遅い、休みも少ないという感じになるので、コスパは悪いと言えます。
大学で働いてみると分かりますが、大学職員の仕事なんかどこでやってもやってることは同じです。それなのに、国公立大学職員のほうが年収が安くて残業も多いから辛いし辞めて私立大学職員に転職したいと思っているからは非常に多くいます。
その為、民間企業からの転職であれば、私立大学職員をメインに考えてOKで、現職がブラック企業なのであれば国公立大学でもいいかな程度の感覚で転職活動を進めるのが正解です。